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在留資格の変更及び在留期間更新許可に関するガイドラインについて

在留資格の変更や在留期間の更新は、外国人の方々が日本での活動を継続するうえで重要な手続きとなります。現在の在留資格から新しい在留資格への変更を希望する場合、または同じ在留資格のまま在留期間の延長を希望する場合、それぞれ定められた審査基準に基づいて許可の判断がなされます。

在留資格の変更においては、申請人の意思が明確であり、変更を必要とする合理的な理由が存在することが重要です。また、現在の在留資格での活動を適切に終了していることも審査のポイントとなります。新しく希望する在留資格については、その要件を満たしていることはもちろん、活動内容が在留資格に適合していること、必要な資格や経験を有していることなどが確認されます。

一方、在留期間の更新では、これまでの活動が適切に行われていたかどうか、引き続き同様の活動を行う必要性があるか、安定した生活基盤が確保されているかなどが重要な判断基準となります。特に、納税等の義務を適切に履行していること、日本の法令を遵守していること、十分な収入があることなどが確認されます。

申請手続きにおいては、在留期間満了の3ヶ月前から申請が可能となります。ただし、審査には一定の時間を要することから、できるだけ余裕を持った申請が推奨されます。必要書類としては、在留資格に応じた活動証明資料、経済的基盤を証明する資料、その他在留資格ごとに定められた資料の提出が求められます。

入国管理局による審査では、申請内容の信頼性、生活状況、将来性などが総合的に判断されます。提出書類の真実性、申請理由の合理性、活動実績の確認はもちろん、生計維持能力、社会保険への加入状況、地域社会との関係なども重要な判断材料となります。また、今後の活動計画の具体性や日本での長期的な展望、キャリアプランの妥当性なども考慮されます。

申請にあたっては、不明な点を早めに専門家に相談し、必要書類は余裕を持って準備することが重要です。また、活動内容の記録や重要書類のコピー、給与明細等は適切に保管しておくことが推奨されます。虚偽の申請や未申告の資料があった場合は、不許可となる可能性があるため、正確な情報提供が求められます。

これらのガイドラインを理解し、適切な準備を行うことで、円滑な許可取得につながることが期待できます。在留資格の変更や在留期間の更新に関するご不明な点がございましたら、行政書士などの専門家にご相談いただくことをお勧めいたします。

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2024年の入管法改正で変わった点とは?

2024年の入管法改正により、外国人の在留資格や就労に関する制度が大きく変更されました。本稿では、主な改正点とその影響について詳しく解説いたします。

特定技能制度の大幅な見直し

今回の改正で最も注目すべき点は、特定技能制度の大幅な見直しです。特定技能2号の対象分野が拡大され、これまで限定的だった分野に加え、新たな産業分野でも外国人材の受入れが可能となりました。また、技能実習からの移行要件が緩和され、より多くの技能実習生が特定技能への移行を選択できるようになりました。

特に重要な変更点として、家族帯同に関する要件緩和が挙げられます。従来は限られた職種でしか認められなかった家族の呼び寄せが、より広い範囲で可能となりました。これにより、外国人材が長期的に日本で生活することへの不安が軽減され、より多くの優秀な人材の確保が期待できます。

留学生の就職支援強化

留学生の就職支援も大きく強化されました。最も重要な変更点は、卒業後の就職活動期間が最大2年に延長されたことです。これまでは限られた期間内での就職活動を余儀なくされていた留学生が、より余裕を持って自身のキャリアを検討できるようになりました。

また、専門学校卒業生への就職支援措置も拡充されました。従来は大学卒業生と比べて就職機会が限定的だった専門学校生に対しても、より多くの選択肢が提供されることになります。日本語能力要件についても見直しが行われ、より実践的な能力評価基準が導入されました。

高度人材の受入れ促進策

高度人材の受入れ促進も今回の改正の重要なポイントです。高度専門職ポイント制が見直され、より実態に即した評価基準が導入されました。特に、イノベーション創出への貢献や地方創生への寄与など、多様な観点からの評価が可能となりました。

スタートアップビザについても要件が緩和され、より多くの起業家が日本でビジネスを展開しやすくなりました。特に注目すべきは、資金要件の柔軟化と事業計画評価基準の見直しです。これにより、革新的なアイデアを持つ起業家の参入障壁が低くなることが期待されます。

さらに、永住許可申請の要件も緩和されました。高度人材に対しては、在留期間の短縮や収入要件の見直しなど、より柔軟な基準が適用されることになります。

在留資格手続きのデジタル化推進

行政手続きの効率化という観点から、在留資格関連手続きのデジタル化も大きく前進しました。オンライン申請の対象が大幅に拡大され、より多くの手続きがインターネットを通じて行えるようになりました。

特筆すべきは、在留カードとマイナンバーカードの一体化に向けた準備が本格的に開始されたことです。これにより、外国人住民の行政手続きがより簡素化され、利便性が大きく向上することが期待されます。

また、各種届出のオンライン化も推進されており、住所変更や就労先の変更など、日常的な手続きもよりスムーズに行えるようになります。

地方創生との連携

今回の改正では、地方創生との連携も重視されています。特に、地方での就労を希望する外国人材に対する優遇措置が導入され、地方における人材不足の解消が期待されます。

具体的には、地方での就労期間に応じたポイント加算や、地方企業への就職支援強化などが実施されます。これにより、外国人材の地方への定着が促進され、地域経済の活性化にも貢献することが期待されます。

今後の展望と課題

これらの改正により、日本における外国人材の受入れ環境は大きく改善されることが期待されます。特に、手続きの簡素化とデジタル化の推進は、外国人材にとっても受入れ企業にとっても大きなメリットとなるでしょう。

一方で、新制度の円滑な運用や、受入れ企業における体制整備など、いくつかの課題も存在します。特に、日本語教育支援や生活支援など、外国人材の定着に向けた総合的なサポート体制の構築が重要となってきます。

また、これらの制度改正を効果的に活用するためには、企業側の理解と対応も不可欠です。特に、受入れ体制の整備や、多文化共生への理解促進など、組織全体での取り組みが求められます。

結びに

2024年の入管法改正は、日本における外国人材の受入れに関する大きな転換点となりました。これらの改正を効果的に活用することで、より多くの優秀な人材が日本で活躍できる環境が整備されることが期待されます。

私たち行政書士事務所としても、これらの法改正に関する最新の情報を常に把握し、クライアントの皆様に最適なサポートを提供できるよう努めてまいります。本改正に関するご質問やご相談がございましたら、お気軽にお問い合わせください。